基礎構造図
上の図は、2015年に台湾で設置した装置の基礎構造図です。台湾では、電子基板の有機化合物を炭化させて排除し、金属を溶解してレアメタル等を取り出す方法に用いられました。
当時の仕様
- バーナー:B、C重油仕様、200V、3.7kW
- ボイラー:A重油、軽油仕様、SI-2500V
- ポンプ
バッジ式装置の特長
バッジ式有機(化合)物分解及び油化装置は、反応槽の大きさが0.5~2.5m³まで可能ですが、効率が悪く、ランニングコストがかかる欠点があります。
しかし、製造コストが安く、前処理(処理物の粉砕、金属類の選別等)の必要性が低く、メンテナンスや修理が簡単な利点があります。
推奨する設置
- 電子基板(レアメタルの回収)
- 医療廃棄物(院内での滅菌、減量処理)
- 廃タイヤ(油及びカーボン特にブラックカーボンの回収)
- 離島、僻地等のゴミ(一般ゴミも産業廃棄物も同時に処理可能)
ロータリー式連続分解装置の仕様と処理能力
この装置は、一般家庭ゴミや粉砕された産業廃棄物(有機及び有機化合物)を対象にしていますが、金属を含む廃棄物は装置の損傷の原因となるため、対象にはなりません。
- 処理能力(24時間/日):約25t(22m³)
- 総重量(分解装置本体):40079kg
- 大きさ(分解装置本体):幅4100mm×長さ12000mm×高さ7930mm
付属品
- ボイラー:1H/150K 2台
- バーナー:8台 1H/25~50L
- 油タンク:2式
- 操作盤:1式
- 各種ポンプ:10台
- チラー:2台
- 各種ギアモーター:8台
- 電源ボックス:1式
ロータリー連続処理装置の特長
ロータリー連続処理装置は、大量の廃棄物を効率的に処理できることが特徴です。
ランニングコスト(燃料費、人件費)を削減でき、大量の廃棄物の処理が可能です。ただし、家庭ゴミやプラスチック等の単一ゴミ、粉砕などの前処理が必要になる場合があります。